雇用保険(失業保険)の失業給付まとめ – アルバイト、副業してもいいの?どのくらいもらえるの?

雇用保険の失業給付まとめ

今の仕事に飽きた、キャリアアップしたい、会社をリストラされたなど転職理由は様々。でも転職したいけど貯金がないし、いつ次の会社が決まるか不安。。。そんな時は、失業給付の申請をおすすめします。それでは、雇用保険、失業給付について紹介します。

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雇用保険とは

雇用保険とは、失業した際に一定期間失業給付を受けることの出来る制度です。
給与明細を見ると『雇用保険料』と記載されています。この保険料を財源として、失業した人に失業給付を払っています。

尚、雇用保険は必ず入らなければならない強制保険です。従業員を1人以上雇用している全ての事業所は、必ず加入する決まりになっています。よって、雇用保険は正社員はもちろんのこと、以下の様な人も加入することになります。

  • 正社員以外の雇用保険加入者
  • 高齢者の継続雇用
  • 31日以上の雇用見込みのあるアルバイト
  • 週の所定労働時間が20時間以上の人
  • 短期の出稼ぎ、日雇い労働

など

失業給付について

ここまでは、雇用保険の概要について紹介しました。ここからは、失業給付に関する条件や手続きやいくらもらえるのか、疑問について紹介します。

失業給付とは

前述した雇用保険料を財源として、失業した際に一定期間だけ失業給付が受け取れる仕組みになります。時々『失業保険』と言う人を耳にしますが、これは1974年に廃止された失業保険法の名残で、正しい名称ではありません。失業保険の方が直球で分かりやすいですが。

失業給付がもらえる条件:だれでももらえるの?

雇用保険の箇所でも紹介しましたが、以下のような場合は必ず雇用保険に入っています。よって、正社員問わずパートやアルバイトでも失業給付をもらうことが可能です。

  • 高齢者の継続雇用
  • 31日以上の雇用見込みのあるアルバイト
  • 週の所定労働時間が20時間以上の人
  • 短期の出稼ぎ、日雇い労働

失業給付の手続きについて

失業給付の手続きはハローワークで行います。その際に必要なものは以下になります。

手続きに必要なもの

  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証(雇用保険に加入していたことを証明する書類)
  • 印鑑
  • 住民票 もしくは 運転免許証
  • 写真
  • 貯金通帳

失業手当の支給額:失業給付額の求め方

失業手当はどれくらいもらえるのでしょか?
失業給付の金額(基本手当日額)は、年齢と6ヶ月分の給与によって変わってきます。具体的には以下計算式と表を照らし合わせることで給付額を求めることが出来ます。

まず、以下の式から賃金日額を求めます。

賃金日額 = 退職前の6ヶ月間の給与÷180日

次に以下表から先ほど求めた賃金日額と自分の年齢の交わるところを確認します。

賃金日額

該当するアルファベットの計算式から日額手当(一日あたりの失業給付額)が算出できます。

失業給付額

例:月給30万円、40歳の場合
まず賃金日額を計算します。

賃金日額 = 1,800,000÷180日= 10,000円

次に、表(青色)から賃金日額10,000円、40歳で交わるところを探します。
今回の例の場合、表(オレンジ色)のCの計算式に当てはめることになります。

基本手当日額 = ((-3×賃金日額×賃金日額)+(70,280×賃金日額))÷70,600 = 5,705円

よって受け取れる失業給付額1日あたり5,705円となります。よって、この金額に給付期間をかけると失業給付の総額になります。

給付日数については『失業給付の給付日数について』をご確認下さい。

失業給付の総額は退職理由で大きく変わる

失業給付は、退職する際の理由で給付の内容が変わってきます。例えば、給付の総額では1.5~2.2倍も増えることも。その違いは、会社が原因で退職に至った『会社都合』と自分が原因で退職に至った『自己都合』です。

自己都合の場合

自己都合とは、大半が自ら望んで会社を辞めた場合に該当します。以下自己都合の例になります。

自己都合の例

  • 転職
  • 結婚退職
  • 通常は自己都合となります。しかし、結婚に伴って引越しした場合(会社への通勤が困難な距離)は、『正当な理由のある自己都合退職』となり特定理由離職者(会社都合と同じ給付日数になる)として認定される可能性があります。

  • 懲戒解雇
  • 会社都合のように見えますが、自分に非があって辞めさせられた場合は自己都合の扱いになります。

自己都合と給付制限期間

給付制限期間とは、失業給付が支給までの無支給期間を指します。(一般的に)3ヶ月待つ必要があります。この期間は「自分の意思で辞めたし切羽詰まって無いだろうから、しばらくは大丈夫だよね」という感じでしょうか。

給付制限を解除する方法

自己都合の場合であっても、給付制限を条件を満たすことで解除することが可能です。それは、公共職業訓練を受けることです。さらに公共職業訓練を受けるメリットとして、給付期間が修了しても訓練修了まで延長されます。

会社都合の場合

会社都合(特定受給資格者)の場合は、自己都合の場合とは異なり給付制限が無く失業給付を受けることが出来ます。以下会社都合の例になります。

会社都合の例
  • リストラ
  • 会社の倒産、破産、民事再生など
  • 採用条件と実際の労働条件との差異(給与や労働時間が採用時に話していたものとかけ離れていた場合)
  • 給与が一定以上下がった(給与が85%未満に下がった場合など)
  • 家庭の事情(家族の死亡や病気で扶養するなど)

自己都合と会社都合の失業給付が出るまでのスケジュールまとめ

自己都合と会社都合の失業給付が出るまでのスケジュールをまとめみました。

失業給付をもらうまでのスケジュール

失業給付の給付日数について

失業給付が退職理由で異なってくることが上記でわかりました。具体的な失業給付の給付日数は以下の表のようになります。この給付日数と給付日額をかけると全体の総額がわかります。

会社都合、自己都合 失業給付期間

失業給付に関するよくある質問

質問1:失業給付をもらいながらアルバイトしていいの?

失業給付をもらいながらアルバイトや副業をやっても問題ありません。ただし、失業給付を満額もらうには以下の制限があります。

  • 1日4時間未満、週20時間未満の契約(内職とみなされる)
  • ハローワークでアルバイトなど行っていることを申告すること
  • 失業給付を全額もらうには賃金日額の80%を超えないように(超えると減額もしくは不支給)

    例:賃金日額が1万円の場合
    8割にあたる8,000円+控除額1,287円=9,287円
    9,287円-基本手当日額5,705円=3,582円
    従って、3,582円までに内職の収入を抑えることが必要になります。

もちろんアルバイトや副業ばかりで就活をしなければ手当は不支給となるので注意が必要です。あくまで次の就職の為の手当なので。

尚、ハローワークに申告していないと、不正受給とみなされ以下の罰則が与えられる可能性がありますので、副業する場合はかならずハローワークに申告してください。最悪『詐欺罪』にも問われる可能性も。

  • 支給停止
  • 不正受給と判断された日から失業給付が停止させられる

  • 返還命令
  • いままでの失業給付を全て返還しなければならなくなる

  • 納付命令
  • これまでの返還に加え、更に2倍額の金額の納付を命じられます。
    実質これまでの金額と2倍額の納付なので『3倍返し』と呼ばれることもあるようです。

質問2:失業給付は課税対象?

いいえ、非課税です。そもそも所得では無いため、確定申告の必要もありません。

質問3:就職なかなかきまらなかったけど失業給付金の延長ってできるの?

延長できません。そのまま給付期間がきれて不支給となります。

質問4:失業給付がもらえない人っているの?

再就職の手助けに支給される手当のため、このような人は受け取れません

  • 病気やケガですぐに就職が出来ない人
  • 妊娠、出産、育児の為すぐに就職できない人
  • 定年退職などでしばらくゆっくりしようとしている人
  • 結婚などで家事に専念することになった人(専業主婦)

ただし、失業給付の受給延長申請が可能です。失業給付は通常1年以内に受け取ることになっています。ですが、延長申請により最大3年伸ばすことが可能です。3年の延長なので全体では4年以内に受け取ることになります。尚、申請は退職の翌日から30日を経過したあとの翌日から1カ月間の為注意が必要です。

まとめ

失業給付の支給額やどのような人がもらえるのかが分かりました。お金が無いから就職活動が出来ないと考えていた人は是非この制度を利用してみてください。

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